Vol.7「上達」について

久しぶりの投稿です。1st Vnの出口です。

今回は「上達」について書きたいと思います。
物事が上達していくためにはいくつかのステップが必要だと考えています。そのステップを理解し、効率的な練習方法を考えられる手助けになれば嬉しいです。

初心者のうちは練習量に比例してできることが増えていくため、「練習=上達」と感じることが多いと思います。しかし、ある程度のレベルまで来ると、同じように練習を続けても伸びないと感じる時期、頭打ちになる時期が出てきます。

ここから上達するためには文字通り「ステップアップ」することが必要になります。
•新しい物の見方を発見する
•身体の使い方を変える
•無意識にしていたものを意識化し、自分の意思でコントロールする
など。

これまで考えたことがなかった新しい気づきを発見した時、自分の目指すべき方向性(やるべきこと)が整理され、目標とするレベルが一段上がります。

反復練習が効果を発揮するのはここからです。自分の目標と現実のギャップを意識し、試行錯誤しながらギャップを埋める方法を模索する。実現できる方法(コツ)を掴んだら、再現よくできるように反復練習して身体に覚えさせる。
コツを掴んでからは練習量に比例して技術が向上する流れになります。

これはいわゆるPDCAサイクルですね。
Plan 計画
Do 実行
Check 評価
Action 改善

前述したように目標が設定されて課題が明確になると、PDCAサイクルが効果的に回るようになります。

どれだけ練習しても効率が上がらない時、DoとCheckばかりに力が入ってないでしょうか?

上手くいったか?
上手くいかなかった?

という結果に一喜一憂するのではなく、その結果になった原因を分析し、次にどうすれば良いかの計画を立て、実行し、再度評価する。これを繰り返せば確実に成果が出てくると思います。

と、言うのは簡単ですが、現実的にはどんなに練習しても身にならない時もあります。そんな時はやるべき課題を再確認してみましょう。がむしゃらに頑張るだけでなく、一度冷静になって楽器を離れるのも時には必要です。じっくり楽譜(パート譜だけでなくスコアも)を読み込む、上手な人を観察したり相談してみるなど、「ステップアップ」できるヒントを探す事を試してみてはいかがでしょうか。